「私が演じる園子は、すごく優しいけれど芯の強い女性。波乱万丈だけど、戦中から現代まで生き抜く強さがある。でも相手を思いやるからこそ自分を殺せる人」と比嘉。一方で福田は演じる春子のことを「愛に溢れた女の子。それがちょっと逆に向かってしまい、最初はイヤな子なんですが。でも最初に台本を読んだ時から『嫌味なんか言いたくないのに…』とか、春子の感情が伝わってきてすごく胸が締め付けられました」と話した。
「私、春子は(渡部豪太扮する)栄一さんが好きという設定だけど、実は園ちゃんの方が好きだと思う…」と福田が言えば、比嘉も「そうそう!お互い大好きだよね。だからこそすれ違う切なさがある…」とうなずく。
劇中には、そんなふたりの友情に涙すること間違いなしの感動シーンがあるが、そこでユーミンが歌う名曲が秀逸だ。「あのラブソングが、女性同士の友情の歌に! でも、すごくしっくりくるんです」(比嘉)、「物語の流れに合っていて本当にすごい。ほかの曲もそれぞれ、ユーミンさんがまったく別の時期に書いたもののはずなのに、歌詞がマッチしていて、この作品のために書き下ろされたみたい!」(福田)、「脚本を読んだだけでも素敵な物語だと思いましたが、実際にユーミンさんの歌が入ると、さらに素晴らしい世界になりました」