1920年代米国の“時代の寵児”の物語にウエンツらが挑む
パフォーマンスの後、改めて登壇した5人。まず演出の鈴木が「日本版(上演台本は蓬莱竜太)では米国版と異なり、あるルポを書こうとする作家ベンの回想から始まります。少数精鋭のキャストで割りとスタイリッシュに、ソリッドなミュージカルにする予定です」と意気込みを語った。今回2度目のミュージカル主演となるウエンツは「また(ミュージカル出演の)チャンスをいただけて嬉しい。歌やダンスは僕より上手い人がたくさんいると思いますが、僕なりにスコットの魂をつかまえて演じたい」と役への全力投球を約束。相手役の濱田も、「実存した人物を演じるのは難しいですが、リアルさをもって演じて、この素敵な作品に貢献したいですね」と健闘を誓った。
一方の中河内の役は「1920年代の象徴」という抽象的なもので、これも日本版オリジナル。「当時の風景や香りをしっかり表現したいなと。
いろんなシーンで(登場人物の)邪魔にならないように、舞台に存在できれば」と稽古を楽しみにしている様子だ。「ベンはスコットと違っていわゆる“凡人”。でもルポを書くうちに、作家としての矜持を取り戻していくのかなって」と、役の印象を語ったのは、作家ベンを演じる山西。