と話しつつも、「僕がこの作品を最初に観たのは、小池先生が演出した宝塚の初演版。(ギャツビーを演じた)杜けあきさんの背中が大きかった印象で、“背中で語る”役だと思いました。ギャツビーはただ自分のロマンスのために嘘をつく、ロマンチックな人。自分がどう演じられるかわからないが、まだ誰も観たことのない『グレート・ギャツビー』を皆さんにお見せすることが楽しみでなりません」と心境を語った。
その井上は、2000年に小池演出の『エリザベート』で俳優デビューしたのは有名な話。小池演出で井上主演、という形は“黄金タッグ”のように思えるが、小池は「ある意味一番私がプレッシャーを感じるのは井上芳雄という存在」と意外な告白を。「(再演作はあるが)2002年の『モーツァルト!』以来、彼とは新作を作っていない。その間彼は俳優として、確固たる地位を築いている。
着実に歩みを進め、成功している彼が演じるギャツビーはどう見せれば成立するか、構築を考えているところ」と話した。
また音楽はアメリカの作曲家を起用し、全曲書き下ろしになることも注目。作曲を担当するリチャード・オベラッカー氏はシルク・ドゥ・ソレイユの『KA(カー)