まずはベートーヴェンの《エグモント》序曲、交響曲第8番、そしてストラヴィンスキー《春の祭典》というプログラム。「世界中で愛されている巨人ベートーヴェンの、異なるスタイルの2曲を聴いていただきます。ドラマチックな深い響きの《エグモント》。モーツァルトやハイドンの伝統を、ユーモアやジョークを交えて描いた交響曲第8番。この交響曲は難しい作品です。ベートーヴェンの書いた速度記号はとても速い。私たちは勇気を持って、なるべくそれに近い速さで演奏するように挑戦します。そして後半は日本の皆さんも楽しみにしている《春の祭典》。
このオーケストラはソリストの集まり。個々のソロが際立って、きっと新たな発見があると思います。130人が一丸となって鳴らす最後の一撃は圧倒的。これをベートーヴェンのあとに演奏するのは見事なコントラストではありますが、大きなチャレンジでもあります」
もうひとつはオール・R.シュトラウス。《ツァラトゥストラはかく語りき》《死と変容》《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》を演奏する。「有名な《ツァラトゥストラ》では、ドラマチックなオープニングから最後のコーダへの盛り上がりをお楽しみください。