《死と変容》は、人間の死の数時間前からの変容・浄化を描いています。疲れ果てた人間の深層を表すようなテーマから、最後の浄化のテーマへと移行するさまは感動的です。しかし私たちはコンサートを悲劇的な死のテーマで終わらせたくないので、非常に楽しい、そしてちょっと皮肉な《ティル》で締めくくります」
10月6・7日(土)の東京公演を皮切りに、8日(日)川崎公演、9日(月・祝)京都公演が行われる。シャイーが「年に数週間しか集まらない彼らに、独自の『音』があるのは奇跡だ」と語るスーパー・サウンドが、もうまもなく鳴り始める。
取材・文:宮本明