テーマパークのアトラクションのようなワクワクを、心のままに体験してほしい。
3D映像を楽しんだ後は、展示ゾーンへ進もう。展示ゾーン「青」には、若き日の留学先・イタリアを描いた作品が並ぶ。壁画の表面を剥がして移し替える「ストラッポ技法」により展示された大作もあり、その大きさに圧倒されること間違いなし。ルネッサンスの巨匠へのオマージュ作品は、どの絵がモチーフになっているのかを語りあうのも楽しい。展示ゾーン「赤」は、富士山や古事記など東洋がテーマの作品が中心。風神雷神をモチーフに現代文明への警鐘を込めた『黄金背景富嶽旭日・風神・雷神』は必見だ。
梅田スカイビルの27階というロケーションを生かした「天空ギャラリー」「天空カフェ」からの眺望も、こちらの美術館の魅力。
オススメは、夕暮れどき。大阪湾に夕日が沈みゆき、空一面が茜色に染まる瞬間は、筆舌に尽くしがたい美しさだ。「天空カフェ」の窓側にはカップルシートも。絵画にちなんだ色鮮やかなイタリアンソーダやコーヒーなどを楽しみながら、ゆっくりと過ごそう。開館1周年を記念し、3月26日(月)まで特別展示「歓喜あふれる時~歌・食・食、そして藝術~」を開催中。