TSUKEMEN、親しみやすさと新鮮な驚きにあふれたクラシックの枠を越えたステージ!
昨年映画が大ヒットしたクイーンのメドレーでは、『ウィ・ウィル・ロック・ユー』に合わせて、会場にメンバーの足踏みと観客のクラップが広がり、まるでロックのコンサートのような一体感で盛り上がった。
後半に披露したオリジナル曲は、演奏もアイデア満載。『ベストフレンド』という曲では、ピアノのSUGURUが鍵盤ハーモニカを演奏し、ヴァイオリンのふたりが連弾を聴かせて多才ぶりを見せつける。「また旋律の彼方へ」では、ヴァイオリンのふたりが並んでヴィオラを手渡ししながら演奏するというパフォーマンスでも魅せた。
そして最新アルバム『時を超える絆』の表題曲であり、作詞をさだまさしが手がけた『時を超える絆』は、会場ごとに様々なコーラス隊とコラボレーションを繰り広げている。この日は、高校生の合唱部が登場してTSUKEMENの演奏をバックにみずみずしい歌声で聴かせた。「この広い宇宙で、同じ時代を生きている奇跡。そこには必ず絆があります」とメンバー。
切なさ溢れるメロディと繊細なコーラス、シンプルなアンサンブルを聴かせる演奏は、ステージ上にいる全員の絆によってこそ成り立つもので、楽曲に込められた熱く温かいメッセージが、空間を通して優しく胸に響いてきた。