勘九郎・七之助、初の歌舞伎配信は「チャットでライブ感を」
七之助は「合図にあわせて配信のチャット機能に、テキストで“待ってました!”と書き込んでもらえたら」とコメント。なおチャット機能に寄せられたメッセージは、舞踊後に行われる勘九郎・七之助による芸談(トーク)に即時反映される。「錦秋で設けている質問コーナーを配信でも」と企むのは勘九郎。「相互的なやり取りでライブ感を味わっていただけたら」と続く。
カメラは手持ち・固定合わせて4台が稼働し、「シネマ歌舞伎」のようなズームアップや多様なアングルにも対応する予定だ。カメラクルーは稽古に密着し、スイッチのタイミングを検討して本番に臨むという。七之助は「劇場で捕らえることが難しい役者の表情や細やかな所作、小道具に着目してご覧になるのがポイントでしょうか」と映像における歌舞伎の楽しみ方を紹介した。
「僕たちの仕事は生活に必要じゃない」「ノアの方舟に絶対乗れない職業」──。
勘九郎はコロナ禍における役者の“業”を痛感する一方で、「医療従事者の皆さんをはじめ、方舟の乗客を笑顔にして見送るのが僕らの役割」と自負する。七之助も「兄と甥、4人揃って初めて舞い踊る姿をリラックスして楽しんでもらえたら」と続き、インタビューを結んだ。