くらし情報『二期会新シーズン、美しい栗山=蝶々夫人で開幕』

2022年9月8日 16:30

二期会新シーズン、美しい栗山=蝶々夫人で開幕

二期会新シーズン、美しい栗山=蝶々夫人で開幕

写真提供:公益財団法人東京二期会撮影:西村廣起


1952年創立。今年70周年の東京二期会の秋からの新シーズンがプッチーニ《蝶々夫人》で幕を開ける。初日を2日後に控えた9月6日(火)のゲネプロ(最終の通しリハーサル)を取材した。
栗山昌良演出の美しい舞台。幾度も再演を重ねている定評あるプロダクションは、二期会の大切な財産だ。96歳のレジェンドは、この再演でも直接指導に当たったという。しだれ桜や、背景画の役割も果たす金屏風。障子越しのやわらかな光。
そして着物姿の歌手たちの細部まで練り込まれた所作や間。伝統的な日本の美がプッチーニの音楽と絶妙に結合している。
そのプッチーニを鮮やかに描き出すのが指揮者アンドレア・バッティストーニだ。オペラ界のトップ指揮者として世界を駆け巡る現代の巨匠。キレキレの序奏からいきなりドラマに引き込まれる。よく歌う甘い旋律。終幕へ向かってどんどん切羽詰まっていく緊張感も緩みなく伝わってくる。
それに応える歌手陣の水準は高い。
この日は公演初日&3日目の出演陣によるゲネプロで、蝶々さん役(ソプラノ)は同役でゆるぎない高評価を得ている大村博美。ピンカートンの愛を信じ続ける強さから、裏切られた絶望と慟哭まで、声の表情で見事に表現する。

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