写ルンですが写さない低解像度の思い出の話《水曜のケセラセラ》
この間の写真を待つドキドキって、ファッションショーで服を見てから実際に袖を通すまでの半年間待つ感覚にちょっと似ているような。鮮明だった記憶がどんどん曖昧になって「あれ、こんな形だったっけ?」「こんな色してたっけ」「やっぱり素敵だなぁ」と、どんどん低くなっていく思い出の解像度が、実物を見た瞬間にふわっと一定値まで戻るあの瞬間。そこには写ルンですには写しきれなかった思い出がじんわりと浮かんでくるような気がするんです。島々を巡った低解像度の思い出をぜひご覧ください。ここはどんな空間だったか、どんな音や匂いがしたのか、想像してみてください。
豊島にある「檸檬ホテル」はカップルで楽しむアート、というか、空間というか、愛というか。ちょっと酸っぱい気分になるけど一人でも楽しめます。
「心臓音のアーカイブ」の目の前にある砂浜にて爆走する若者たち。真っ暗闇の空間から解放された後の水平線は異常に広く遠く感じました。最高の夏感がすごい。
港へ戻る途中の坂が楽しかったので無人スーツケース遊び。無論、倒れます。
吸い込まれていきそうな豊島美術館のミュージアムショップ。MOTHERの世界っぽい。どせいさんがでてきそう。
中から見るとまるで宇宙船。