くらし情報『“家族”という厄介な絆を描く『海街diary』の背後に漂う“生と死”の匂い』

“家族”という厄介な絆を描く『海街diary』の背後に漂う“生と死”の匂い

で、『海街Diary』です。私、吉田秋生さんの描く、家族の話がとても好きです。というか、割といろんな話に、家族の問題を取り上げているので、ご本人になにか思うところがあるのかもしれません。

ストーリーは、鎌倉に住む幸(サチ)、佳乃(よしの)、千佳(チカ)の三姉妹のところへ、15年も前に出奔した父親が亡くなったという知らせが入るところから始まります(姉妹の母は父の出奔のあとにこれまた出奔していて別居中)。
姉妹がお葬式に出席するために山形に行ってみると、そこにはすずという異母姉妹にあたる女子中学生の妹がいてナニコレびっくり……という展開です。

幸は看護師のお仕事をしています。人の死に多く立ち会ってきた看護師らしく、お葬式では、家族の死と向き合うこと、難病を得た子どもたちのことなど、生と死に関わる見地を話してくれます。

この作品、雑誌の連載開始から読んでるんですが、そのラストですずが号泣するシーンがありました。
カフェかなんかで読んでたんですが、思わずしゃくり上げ泣きしました。おい、周りドン引きだよ、どうしてくれるんだ吉田せんせいよ。

恋愛や家族のベースに流れる“生と死”を描くGarry Knightすずは、三姉妹の父親が浮気相手の女と駆け落ちしてできた子どもです。

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