痛々しくも愛おしい!『かくかくしかじか』が呼び覚ます若くて自分勝手だったあの頃
世の中の酸いも甘いもわからない少女にカレシがいない場合、「恋に恋する状態」などと言ったりします。
でも、30歳過ぎて彼氏ナシの場合、どんな理由があるのでしょう。「いたって大していいもんじゃねえしな」なんて意見もありそうです。辛い現実を知ってしまったわけです。
この際、シングルを満喫しきるために、心の萌えは現実ではなく少女マンガで消化しましょう、ええ、そうしましょう。
「これさえあれば、男なんかいらないわ……」っていう少女マンガ、ご紹介します。
若い頃は大人の“懐の深さ”“愛ある厳しさ”に気付けない
『かくかくしかじか』(東村アキコ/集英社)全5巻
芸能人の恋愛ゴタゴタニュースを見ていると、なんとも息苦しくなります。だって、誰にだってひとつやふたつ、恥ずかしい恋愛の「やっちゃった」話くらいあるでしょう。
「別れたくない」と泣いてすがってみたり、女に「××くんは私の彼なんだから、話しかけないでよ!」とかケンカ売ったりさ。ポエム調の手紙を書いて、あまつさえ誰かに送っちゃった人もいるんじゃないでしょうか。
それらは一般人だったから闇に葬れたわけだけど、もし自分の過去の恋愛沙汰が逐一公表されたら、たいていの人は生きていけません。