ありがちなパターンを裏切る新感覚の遊郭漫画『花街鬼』
たいてい変態です。
ドアップでニヘ~っと笑ったりします。顔くしゃくしゃにして泣いたりします。あまりに主人公への執着が激しいキャラばっかりなので、山本耕史が無頓着な人に思えてきます。
お話によって男子たちの変態ベクトルが違うので、そこがストーリーを予測できない理由のひとつになってるんですよね。
あと、女の子のポーズや服のシワがいちいちエロい!エロいけど、本当にエロいシーンは描かないので、妙にムーディです。
現在、「Cheese!」で、『黒源氏物語』という、これまた光る君がメンヘラっぽいという新解釈源氏物語を連載していて、これもまた斬新です。少女漫画もホント新世代が出てきたなーと思います。
Text/和久井香菜子