スピリチュアルは不安を預けるためのツールまんしゅうきつこさん×田房永子さんレポ(後編)
:他にわたしと田房さんの共通点といえば、自分の前世を見たことがあるってことじゃないですか?
田房永子(以下、田房):わたしがヒプノセラピー(催眠療法)で見た前世は、大阪城の足軽だったんですよ。一人でいるのが大好きで、友達や他の足軽ともつるまずに独身のまま死んでいったみたい。でも、死ぬ前に「奥さんがいる人生もよかったかな」と思って、来世では自分のような孤独な男を癒す女性として生まれ変わるぞ、と決めたらしいんです。
まんしゅう:そんな決意を……。
田房:でね、よくよく考えたら、わたしの祖父、父親、友人、歴代彼氏、夫、本当にみんな一人が大好きで、つるまない男性ばかりなんですよ。わたし、今は女性の人権的な視点から怒りのコラムを書いたりしてますけど、使命は男性を癒すことだったの!?と思ったら、冗談じゃないんだけど……って複雑な気持ちになりましたね(笑)。でも、人間の使命なんてそんなもんかもしれないし。
まんしゅう:わたしは、取材ではじめに催眠術スクールに行ったんですけど、実はそのときはまったくかからなかったんです。
“カタレプシーの誘発”といって、催眠術にかかるには、相手のことを信頼する段階を踏まなきゃいけないらしいんですけど、わたしはその催眠術師をはなから「うさんくせえなあ」