しかしいろいろな場所で耳にすることですが、年齢を重ねてくると、自分のためだけに生きていくことは、徐々にモチベーションが維持できなくなってくるらしい。こちらの本では、年齢を重ねたことによってうさぎさんやマツコさんが痛感した「自分のためだけに生きていくことへの罪悪感」の話や、漫画家の桜沢エリカさんが結婚・出産した理由を「自分のためだけに生きてるのが嫌になった」と語った話などが登場するんですが、おひとりさまの女性にとってはこのあたり、無視できない話題なのではないでしょうか。
後世に遺伝子を伝えるという、生き物としての本能これは生き物の性質として理解できることで、天を突き刺すような高層ビルを建てても、そこで百万ドルの夜景を目にしながらシャンパンなどを片手にうっとりしてみせても、我々の祖先というのは槍を抱えてウホウホいいながらマンモスを追いかけてたという事実は変わらないわけです。それが良いか悪いかは置いておいて、とりあえず生き物の本能として、自分の遺伝子を後世につなぐことがプログラムされている。だから、自分の遺伝子を後世につなぐことが難しくなってきたときに、罪悪感や息苦しさに苛まれるという話は、私はなんだか納得してしまいます。