「ひとり」と「ふたり」と「みんなで」を、行ったり来たりする人生が理想
だけど、今後ますます多様化し、様々な選択肢が増えていくであろう未来の社会において、こういった従来の夫婦・家族像を社会で共有し続けることは、逆に結婚や同棲のハードルを上げてしまうことにはならないだろうか。
一度は一緒に住むことを選んだものの、パートナーのどちらかが地方や海外へ転勤になったり、突如長期の一人旅をしたくなったり、寺にこもりたくなったり──人生の分岐点は無数にあるはずだ。
夫婦に子どもがいる場合は、小さいうちは当然ながら多少の制約を負わなければならないだろうけど、手が離れたら「ちょっと留学してくる!」と夫や子どもを置いて一人でふらっと海外に行けるような余裕があってもいい。
「夫婦・家族は常に一緒にいなければならない」という固定観念は、ときに未来を生きる人々の重圧になったりはしないだろうか。
まだまだ自分の生き方を模索したっていい
現在は一人暮らしの私だけど、誰にもこの自由を邪魔されたくない、他人と共同生活なんて無理、などと思っているわけではない。この先パートナーと一緒に住む機会が巡ってきたら、互いの生活習慣の違いに驚いたり、あたふたしたり喧嘩したりしながら、それはそれでけっこう楽しく生活するのではないかなと思う。