私だけが知っている。それだけで気持ちが高揚する「ひとり映画」という小旅行
レディースデーだったのに5人くらいしかいない映画館で、退屈な映画(退屈とつまらないは違う)をぼーっと観て、ひとりで帰った。
あれだけ明るかったのに、暗くなった道を歩きながら、映画の中のシーンをいくつも思い出しつつ帰る。周りは会社帰りの人達ばかりなのに、私だけは、今まで知らなかったこと、見てこなかったものを知っている。それだけで、気分が少しだけ高揚しているのがわかる。
映画は観る旅行だと思う。私は単純だから、映画を観て、少しの間でも現実を忘れることができるだけで、現実が少しキラキラして見えるし、辛いことや悲しいことがあっても「もう少し頑張ってみようかな」なんて思ってしまうんだよなあ。
ちなみに、好きな映画館は横浜のジャック&ベティ。関内から少し歩いたところにあって、映画を観た後に歩きながら桜木町まで戻るのが好きで、よくひとりで行くんだよね。
Text / あたそ
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「ひとり旅」は無敵の主人公になった気がしませんか?