食べて、寝て、ぼーっとする。そんな“正しい”年末年始は耐えられない
そんな定番を打ち破り、久しぶりの寝正月を過ごしていた。
本当に、10年ぶりくらいだった。何もない年末年始はただただ退屈で、食べて犬をなでながらテレビを見て、寝る、という日を何日も過ごしていた。
誰かを誘ってみてもよかったかもしれない。けれど、年末年始の時期に、普段と変わらない感じで友だちをどこかに呼び出してしまうのもはばかられる。こういうダラダラとした、何もない年末年始が正しい過ごし方のはずだった。でも、私には合わない。久しぶりの正しい年末年始は私にとって耐えられなかった。
だから、今年は絶対にどこかへ行こうと決めていたのだった。
漠然とした将来に不安を抱えても仕方ない、けど…
「毎年、こんな気持ちになることがあるのに、耐えていけるだろうか」と思うことがある。
今のところ、結婚をする予定もする気もない私は、きっと自分で行動をしない限り、この何もない時間を1年に1度、必ず過ごさねばいけないことになる。おまけに、テレビのない部屋で一人暮らしを始めてしまった。実家に帰るくらいなら、自分の家で、一人で過ごしていたい、と思っている。だから余計に、この時間に耐え続けることができるのだろうか、と心配になる。