「多様性上等」な日本文化。受け入れ体制が整えばもっといい/誰に見せるでもない爪
第33回「多様性上等」のグローバル化
(c)つめをぬるひと
今回は「よくひとりで海外旅行に行くのですが、意外と海外ってひとりでいることに同情的なんですよね。それに比べ、日本は『おひとりさま文化』が発展している国だなあとつくづく思います。」という投稿について。
治安の問題もあるのかもしれないが、文化・慣習的に絞って見ても、確かにそういう側面はあるかもしれない。
私は昨年、台湾へ行った。雑貨市に参加するのが目的だったので、観光はあまりしていない。
海外に行くのが10年ぶりというのもあり、日本では1人ラーメンや1人カラオケをこなしている私でも、海外となるとさすがに怯んだ。1人で行動なんてしたら私は生きて帰れるんだろうか、と不安しかなかった。
実際は、現地の人がとても親切だったし、一緒に参加した作家さん達もいたので、何一つ不安に思うことはなかったが、それは結局1人にならなかったから心強かった、というのも大きかっただろう。
海外に1人で行くことはハードルが高いことだと思っていたが、ここで私はある人とした話を思い出した。その人は「海外にはよく1人でも行くけど、ライブは1人で行けない」と言っていた。