「フット・イン・ザ・ドア」って知ってる?心理学を応用した片付け習慣・その12
「フット・イン・ザ・ドア」という言葉を聞いたことはありますか?
直訳すると「ドアの中に足」という意味ですが、ビジネスの現場で頻繁に使われる心理学テクニックです。
たとえば、セールスマンと顧客の交渉の場面。顧客の承諾を得る確率を、一気に引き上げる方法があるとしたら……。
こんな話、自分と関係ないように思えますよね。
いえいえ、実は片付け習慣を身につけるためにも効果があるんです。
■ イメージは訪問販売?ドアの中に足を入れたら勝ち!
スタンフォード大学の社会学者であるスコット・フレーザーとジョナサン・フリードマンによって、こんな実験が行われました。
戸建住宅を訪問して、庭に「安全運転をしましょう!」という看板を設置させてもらえるよう家主に依頼します。
森さん / PIXTA(ピクスタ)
- グループAいきなり看板の設置を依頼する。
- グループB「カリフォルニア州を美しく保つ」という嘆願書に署名してもらう→2週間後に看板の設置を依頼する。
- グループC「安全運転するドライバーになろう」という小さなシールを玄関先に貼らせてもらう→2週間後に看板の設置を依頼する。
それぞれの家庭で看板を設置させてもらえた確率は、以下の通りとなりました。