マンション管理組合役員は必見!共用部の地震保険への加入はアリ?ナシ?
6月18日に発生した大阪北部地震においては現時点で全壊住戸6棟、半壊57棟と倒壊した建物の数が比較的少なく、どちらかというとブロック塀ばかりマスコミに取り上げられています。
しかし、倒壊した建物が桁違いに多かった東日本大震災や熊本地震において、地震保険は相当に問題になりました。
筆者はフロント時代、担当していた管理組合からの依頼で共用部の地震保険加入の可否を徹底的に調べたことがありますが、現時点では加入の必要性に関して疑問をもっています。
今回はマンション共用部の地震保険についてお話します。
■ そもそも地震保険とは?
地震保険は損害保険の一種で、地震・噴火・津波によって発生した損失を補償するための保険です。
CORA / PIXTA(ピクスタ)
法律に基づき国と民間の損害保険会社が共同で運営する制度であるため、保険料はどこの会社を利用しても同じです。
保険料から経費を除いた額を保険金支払いのために積み立て、政府が「再保険」という形でバックアップするもので、これにより保険会社に利益が生じることはありません。
1回の地震で政府や保険会社が支払う保険金の総額には上限額が設定されており、2017年10月現在で11兆3000億円となっています。