見晴らしの良いキッチンと十和田石のオープンなバスがある家【住まいの設計】
建築家・石井秀樹さんの自邸は、2年半かけて探し求めたという鎌倉の丘陵地の一角に建っています。
建物は正方形の総2階。
古都の落ち着いた雰囲気と緑を丸ごと味わえるようにと、LDKを配した2階は4面すべてガラス張りに。
一方でバスルームや寝室などプライベート空間を集めた1階は外部に対して閉じていて、その対比が豊かな空間を生んでいます。
■ 緑の眺望をぐるりと楽しむ4mのキッチンカウンター
視線を遮る柱も壁もない、大空間の2階LDK。
開口高は1.6mと低く抑え、建物を覆うように屋根がかかっているので、開放的でありながら屋根に包まれているような安心感も味わえます。
最も美しい景色が広がる東側に向けて配置された家具のようなキッチン。
その主役は、冷蔵庫やレンジフードなどをすべて下部に収容した長さ4mのカウンターです。
食器をはじめ炊飯器や電子レンジなどの家電製品は背部の収納に収め、スッキリとした空間を保っています。
キッチンとオープンにつながるリビングダイニングは、くつろげる畳敷きにローテーブルや低座椅子を組み合わせて。
蓄熱床暖房のおかげで畳に座るとほんのり温かく、発熱ガラスを使った窓は結露に悩まされる心配もないそう。