写真家・小林キユウの森をめぐる冒険【目指せトーベ・ヤンソン!】
クラクフという都市の中心部からバスで20分の場所にあった。
スウェーデンのサマーハウスも実際にいくつも見たが、電気はもちろん、水道だってないものもあった。
ムーミンのトーベ・ヤンソン(フィンランド)のサマーハウス日記『島暮らしの記録』(筑摩書房)を読んだことがあるが、それはそれは質素だった。
「なしで済ますものが多いほど、実は豊か」という言葉のように、逆に非日常で、不便を楽しみ、わくわくしているようだった。
こちらは僕が森を購入した清里。一面、びっしり熊笹に覆われていたが、定期的に何度か草刈りを繰り返すうちにだいぶ地面が見えてきた
ということで、僕の森は別荘地にあるが、電気、水道は引いてない。
もちろんお金さえ出せば、すぐに引けるが、当分そのつもりはない。
目指すは、別荘ではなく、ダーチャなのだから。
目指せトーベ・ヤンソン!