1万5000件以上が介護で虐待!介護者の暴力は認知症への誤解が原因?
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認知症で最も悲しいことは、こうした誤解による関係性の崩壊です。
では、どうすればいいのでしょうか?
最大の防止策は、認知症を理解することです。
多くの介護者が認知症を理解しないまま介護をしていると考えられます。
介護方法は知っていても、病気についての理解がないため基本的な接し方ができない人が多いのです。
これは悲劇の根源でもあります。
認知症の人は病人である前に人なのです。
汚い言葉には汚い言葉で返します。優しい言葉には優しい言葉で返します。
■ 認知症を理解し受け入れる寛容さが大切
認知症は治らない病気、認知症になったら家庭は崩壊する、などの言葉が独り歩きし、誤解を信じ込んでいる人はたくさんいます。
認知症を理解することは相手を理解することであり、それによって憎まない・怒らないにつながります。
しげぱぱ / PIXTA(ピクスタ)
病を憎んで人を憎まず。
難しいことかもしれませんが、病気を理解し真正面から受け入れる寛容さが私たちには必要なのだと思います。
【参考】
※イリーゼ高齢者虐待を防止するには?介護現場の実態と今後の解決策
※厚生労働省医療経済研究機構「家庭内における高齢者虐待に関する調査」