介護者の約8割が虐待未遂の経験あり!「認知症」介護での怒りの抑え方
こうしたことの繰り返しに自分を責め、次は我慢しようと思います。
しかし、問題行動を見た瞬間、どうしても怒鳴ってしまいます。
■ 怒るより“あきらめた”ほうがお互いにラク!
そこで提案したいのが、どれか一つだけ諦めてみること。
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親の問題行動の中で一つだけ選び、今日は怒らないことにしよう、と決めてしまうのです。
そう強く決意すると、不思議と冷静でいられます。
どちらかというと諦めに近い心境ですが、怒らないでやり過ごすことができます。
例えば、鼻をかんだティッシュをポケットに入れても、見て見ぬ振りをすること。
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やがて時間が経ってから、「ポケットのティッシュ、捨てたほうがいいよ」と言います。すると、え、何これ?と言って、親はティッシュを捨ててくれるはずです。
■ 問題行動にも、本人には本人なりの理由がある
実はこうした問題行動にも理由があります。
鼻をかんだティッシュをポケットに入れるのは、ティッシュがもったいないから。
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ティッシュなどがない時代に育ち、紙を大切に使うという意識が働いているのかもしれません。