東日本大震災で分かった“多頭飼い”ペットの避難で必要なこととは?
東日本大震災のときに、我が家には3匹の犬がいました。
住んでいた群馬県は、建物の倒壊は少なく、死者は出なかったものの、揺れはかつて経験したことのない大きなものでした。
驚いたのは人間だけではありません。
犬も震えてうずくまってしまったり、机の下にもぐりこんでしまったり。パニックになっていました。
東日本大震災は、大きな地震や風水害が起こったとき、ペットを飼っている家庭はどのように対処したらよいかを考えさせられる機会となりました。
今回は、ペットを多頭飼いしている家の避難対策についてのお話です。
■ 国はペットと同行して避難することを推奨している!
東日本大震災をはじめとする過去の災害の教訓から、環境省がペットとどのように避難したらよいかの方針を平成25年6月に「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」として発表しました。
環境省では、ペットとの同行避難を推奨しています。
飼い主と離れ離れになったペットを捜索・保護することは、多大な労力と時間を要します。
また、ペットが負傷や衰弱、死亡することも考えられます。
飼い主にとってペットは家族も同然ですし、環境保全の立場からもペットと一緒に避難することが必要と国は考えたようです。