2025年、マンションでは「2つの老い」が進行しているってどういうこと?
が進行している!?
2025年の日本は国民の3人に1人が65歳以上で5人に1人が75歳以上という「超・超高齢社会」となっており、それによって発生する諸問題が「2025年問題」と呼ばれています。
マンションは総戸数が700万戸を突破しますが、それと同時に高経年化が進行し、全体の平均築年数がなんと28.3年なります。
さらにマンションの内部では60歳以上の世帯主が全体の70%を超えると予想されており、2025年のマンションは建物と居住者の「2つの老い」という問題にさらされることになります。
しかしここまでなら筆者もよく知っている事実です。
■ 盲点だった「終の棲家を全うした後」
スイマー / PIXTA(ピクスタ)
管理が簡単でバリアフリー化が進んでいるマンションは高齢者の住まいとして適しており、子供が独立した夫婦が戸建てを売却してマンションに住み替えるという事例も珍しくなくなっています。以前なら戸建てに移る前のひとつのステップだったマンションですが、今では終の棲家として永住志向が高まっています。
「終の棲家を全うした後」という視点は筆者にとっても盲点でした。
講演では「マンションで人生を全うするたびに空き家が増える」