2025年、マンションでは「2つの老い」が進行しているってどういうこと?
と感じたのも事実です。
この何とも悩ましい問題に対して講演では「3つの方法に飛びつくな」とし、現状を把握してマンション全体で学び、共有化していくことこそが大切であるとしています。
「長寿命化」「建替え」「更地清算」という「3つの方法」 はどれもハードルが高く、最初からどれかひとつに決め打ちしてしまっては話がまとまらなくなってしまうからです。
それぞれのマンションが持つ潜在力を全員が正確に把握し、アイデアを出し合えば「3つの方法」以外の解決策が見つかるかもしれず、たとえ最終的に「3つの方法」のどれかに頼らなければならなくなった場合でも、このような取り組み方をすれば今後につながります。
■ 持続可能性につなげる方法を考え出す
建物と居住者の「2つの老い」という問題に対して講演では「持続可能性」という考え方を提示し、若い世代が「住みたいと思える価値造り」がカギになると説いています。
筆者もフロントとして数多くの管理組合を見てきましたが、売買などにより常に新しい人が入ってくるようなマンションでは管理組合も幅広い年齢層で構成されており、そのような組合は多様な問題に対応できるだけの強さと柔軟性を持っていたと思います。