羽毛ふとんは軽さが値段を左右する?キャリア25年のプロに聞きました
特に、ただ安さだけを強調された羽毛ふとんを見ると、自然界から受ける恩恵を原料にしている以上、それに対して、敬意と尊重の気持ちを、価格にも少なからず反映すべきだと思わずにはいられません。
■ 基本的により軽いものほど高くなる
話を価格の意味に戻します。
つまり、ダウン率が高い、ダウン(羽毛)がたくさん使われていると、基本的におふとんは軽くなり、値段が上がります。
逆に、ダウン率が低い、つまり、スモールフェザーの割合が多い場合、値段は下がります。
そこでポイントとなるのは、ダウン率が高いから良いふとんで、ダウン率が低いと良くないふとんとは一概に言えないことです。
あくまで、そのおふとんの性能の設計目的が問題です。
枕に使用されるスモールフェザー、おふとん用はさらに小さく、羽軸も小さく、カールしてやわらかいものが選ばれます
■ ダウン率が高いと保温性は上がり、軽くなる
その理由は、スモールフェザーが羽毛の性能の一つである吸湿放散性を担うからです。
スモールフェザーの方が、ダウンより重いので、おふとんはその分重くなります。
例えば1kg充填のおふとんで、ダウン率が90%とすると、スモールフェザーだけの重さは100gとなります。