一級建築士に聞く!子ども部屋は結局いる、いらない?
これから住居を新築されるなかで、子ども部屋には親御さんの想いがいろいろこめられているはずです。
私も子どもを持つ親として、どうするのが良いのかをよく考えます。
今回は親、建築士という2つの観点から、子どものための空間について、読者の方と一緒に考える回にできればと思います。
■ ゆるやかな子どもスペースのすすめ
小学生くらいまでは、個室という存在を意識させなくてもいいのかなという気持ちが私の中にあります。
こちらの写真のお宅では、家具でゆるく間仕切りをするという形をとっています。
子どもが小さいうちは、明快に部屋をつくりあげないほうがいい、というお施主さんの考えからです。
私もこの考えに賛同し、提案させていただきました。
このような空間を用意することで、成長につれて子どもがどのように自分の空間をつくっていくかというのも、親として興味深く見ていけるはずです。
■ 小さいうちは家族に開いた大らかな空間を
こちらの写真のお宅では、自分の机以外で本を読んだり、勉強したりできる居場所を家の中につくりました。
大人が見守ることのできる学習環境、または大人とともに育んでいく学習環境をつくっていきたいというお施主様の思いに私が賛同し、それを形にしたものです。