何も置かないキッチンが最も美しい!高木ゑみさん【すまいの話、しませんか】no.10
やる気満々で教えたほうが、生徒さんもその気持ちを家に持ち帰って、ポジティブに料理ができるようです」
料理塾の生徒には、高木さんと同じ働くママさんも多い。だからこそ、そんなところも共感を呼ぶのだろう。
「私自身、いくら料理好きとはいえ、毎日の忙しさに面倒になることもある……。
でも、そんな気持ちでキッチンに立ったら、絶対においしい料理は生まれない。
だから、楽しくするためにどうすればいいか、を考えるのが大事なんです」
高木さんの著書『やる気の続く台所習慣40』には、「台所のネガティブワードをポジティブに言い換える」方法をはじめ、料理家として培ったノウハウが満載だ。
「朝は忙しいから、朝食とお弁当の下準備を前の晩に済ませたり、料理そのものを時短するのではなく、おいしい料理をつくるために、生活のほかの部分を圧縮して料理の時間に充てる。
すべてを生真面目にこなさず、楽しく料理するために、料理以外をあえてズボラにするんです(笑)。
それに、料理するとき自分がどこにイライラしていたのかを、一日の終わりに振り返るといい。
私の場合、テリーヌ型にクッキングシートを敷くのが面倒で時間もかかり、ストレスになっていた。