一級建築士に聞く!外壁は大きく分けて3種類。好み+アルファで決定せよ
建物の外観を演出するうえで、外壁は住まいのひとつの個性となります。
外壁にどのような材料を使うかは施主の「好み」に委ねられます。
しかしながらこれという決定打がなく、どうすればいいかわからない……という方も多いでしょう。
せっかく外壁を決めるのであれば「好み」のほかに「特徴」を把握し、決定する根拠をさらにもつことで、納得した選択となると考えます。
一般的な木造住宅を新築する際において、価格や品質のバランスを考え、外壁の材料は以下の3つのパターンに絞られていくと私は考えます。
今回は設計事例を挙げながら、それぞれの外壁の特徴をご紹介していこうと思います。
■ 1.窯業系サイディング
窯業系サイディングはセメントに木質繊維を混ぜ合わせたものです(サイディングとは外壁に貼る仕上げ用板材をいいます。工場加工されているので品質が安定しているという利点があります)。
表面塗装によって耐久性を高める工夫が施してあり、最近では技術の発達により、長期的に外壁の美観を保つ部材も増えています。
こちらの住宅では、外壁にフラットなタイプの窯業系サイディングを使用してシンプルなデザインとしています。