<親の土地に家を建てる>考えうる相続トラブルと対策は?
親の土地に住宅を建てた子どもAが、土地をもらいたい場合は、法定相続に従うと、500万円の現金をもう1人の子どもBに渡さなくては土地を取得できません。
もし、Aが500万円を用意できない場合は不動産を売却して換金せざるを得なくなり、土地を取得することが困難になります。
1-2.親を中心に相続について話し合う
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相続トラブルにならないために、親は自分が元気なうちに子どもたちを交えて相続について話し合っておくことが大切になります。
最も理想的なのは、日頃から兄弟同士で仲良くし、親子間でも会話をしてそれぞれの家族の事情などを共有することです。
親が中心になって、相続に関する考え方やその理由などについて話をし、子どもに理解を求めておくことが必要です。
何よりもお互いの信頼関係を築いておくことが大切です。
■ 2.相続トラブルを防ぐための手続きは?
5x5x2 / PIXTA(ピクスタ)
遺産分割協議書は、誰が何を相続するのかを証明する書類ですが、親が亡くなったあとのものしか有効ではありません。
つまり親が亡くなる前に遺族同士で遺産分割協議をして取り決めをし、書面を作っておくことはできないのです。