完璧な理解がなくても人は動かせる?75%の納得感でOKな理由
『課長のための一瞬で人を動かす「数字の技術」』(深沢真太郎著、大和出版)の著者は、“数字力”トレーニングの専門家として、これまでにも数字に関連した多くの著作を発表してきた人物。
本書のテーマは「いかにしてリーダーは人を動かす力を持つか」だそうですが、つまり人を動かすためには、力のある数字が必要だという考え方に根ざしているわけです。
■ことばの多さはことばの浪費である
そんな著者は本書の冒頭で、「なにかを伝えること」の難しさに触れています。
たとえば学生時代、長くて数字だらけの説明にストレスを感じた人は少なくないでしょうし、仕事においても、数字だらけの長い話は疲れるもの。
いわば、なにかを100%理解させようとすると、説明に必要な言語は必然的に増えてしまうということです。
しかしそれでは、聞かされる側のストレスが大きくなって当然。
だからこそ、「ことばの多さはことばの浪費である」ということを理解する必要があると、著者は主張しています。
■契約に100%の理解は必要ない?
・保険を購入するに際し、その保険商品を100%理解して購入したか?
・いま使っているパソコンは、スペック(仕様)