なぜ個人番号が割り振られる?マイナンバー制度導入の3つの目的
士業にとってのメリットを説くための大前提として、「マイナンバーとはなにか」という根本的な部分にも焦点を当てているのです。
マイナンバーが国民全員にとっての問題である以上、むしろ注目すべきはその点ではないでしょうか?
どんな仕事に就いていようが、日本人である以上はこの制度を避けることは不可能だからです。
そこで今回は、「マイナンバーとはなにか」という本質的な部分に焦点を当ててみたいと思います。
■マイナンバーで情報統一される
マイナンバーとは、住民票を持つすべての人に対して、それぞれ12桁の番号をつける制度。
社会保障、税制度、災害対策の3分野において、効率的に情報を管理しようというのがその目的です。
正確には「社会保障・税番号制度」というそうですが、いずれにしてもこの制度の施行によってすべての国民に固有の番号を割り当て、税務署や年金事務所など、複数の期間に存在する個人情報を紐づけし、各機関の情報連携を可能にするというわけです。日本ではこれまで、基礎年金番号、健康保険被保険者番号、パスポート番号、納税者番号、運転免許証番号、住民票コード、雇用保険被保険者番号など、各機関が個人に対してそれぞれ別個に番号をつけていました。