ただ「がんばる」はNG!目標を立てる時に大切なのは数値&根拠
『答えを探さない覚悟』(山元賢治著、総合法令出版)の著者は、日本IBM、日本オラクルなどで実績を積み上げた結果、スティーブ・ジョブズから「日本を元気にしてほしい」との命を受けたという人物。
かくしてアップル・ジャパン株式会社代表取締役社長兼米国アップルコンピュータ社セールス担当バイスプレジデントに就任し、iPodビジネスの立ち上げからiPhoneを市場に送り出すまで、国内の最高責任者としてアップルの復活に貢献したというのです。
50歳を機に同社を退社してからは、株式会社コミュニカを立ち上げ、21世紀の坂本龍馬を育てる「山元塾」を主宰されているそうです。
つまり本書においても、豊富な経験を軸として、人生に迷っている人に向けたメッセージを投げかけているわけです。
■アップルは日本で売れて当たり前と思われた
そんな著者は、ビジネスは「がんばります」だけでは通用しない世界だと指摘しています。
その証拠にアップル時代は、数字が多くを左右する「算数の世界」だったのだとか。
著者が日本市場のセールスを統括するようになった当時のアップルは、まだ量販店での評判がよくなかった時期。
製品の利益率があまり高くなく、「売ってもあまり儲からない」