ただ「がんばる」はNG!目標を立てる時に大切なのは数値&根拠
毎週、「翌週には全国何百店舗でなにが何台売れる」というシミュレーションを高い精度で行っていたというのです。
「3年前のシミュレーションだと13.8%売上が上がる週だから」といったことをすべて数字で提示するわけです。
すべての数字は、絶対に変えられないベースと仮説、つまり変数の組み合わせだと著者はいいます。
なぜなら、もし数字を間違えて在庫が足りなくなったりしたら、量販店の売り場は一晩で他のメーカーの売り場に変わってしまうから。
逆に強気の販売予測をして在庫が余ったら、すぐにアメリカ本社の信頼を失うことになります。
だからあまりの緊張感に、著者は1年365日のうち300日は仕事の夢を見ていたといいます。
■どんなことも数値化するクセをつけるといい
そんな経験があるからこそ、著者はビジネスにおける数字の存在を強調しています。ビジネスにおける説得材料は、基本的には数字だけだともいい切っているのです。
ビジネスの現場においては、「たくさん顧客訪問をする」といういいかたは無意味だとも。
「1年で180回訪問します」といった数値と、その根拠を提示しなければ、評価する方もされる方もハッピーな結果にはたどり着けないという考え方です。