世界のHONDAも失敗が99%!「絶望は贈りもの」である理由
小さな会社だったHONDAには無茶な挑戦でしたが、宗一郎の頭のなかにあるのは、「世界一こそ日本一」だという考え方。
ただ、TTレースは予想以上にハードルが高く、宗一郎は「これは考えたこともないレベルだ」と弱音を吐いたのだとか。
とはいえ、「できない」「ムリ」「不可能」といわれると、逆にワクワクしてしまう彼に、「あきらめる」という選択肢はなかったといいます。
ところがレース出場までの道は予想以上に険しく、1年目も2年目も、3年目も4年目もダメ。そして5年目にようやくレース出場を果たすことに。
■日本一を目指すなら世界一を目指すべし!
しかし注目すべきは、世界一を目指すその間に、いつの間にかHONDAはバイクの生産台数日本一に輝いていたという事実。
世界一を目指していたら、あっさり日本一になってしまったわけです。
そしてTTレースでも、出場から2年目で優勝を果たすことに。
海外のマスコミからは、「東洋の奇跡」と絶賛されたのだそうです。
これこそが夢の力。夢に向かって進むときには、トラブルなどトラブルではなくなるということです。
経営不振だろうが、あらゆる難関は、燃え上がる炎にくべる巻きになるという考え方。