月収は50万円以上!サザエさんの「花沢不動産」が潰れない理由
隠れた苦労が多い賃貸管理型の不動産会社は、まさに縁の下の力持ちといえそうです。
■花沢不動産のお客さんは地域の大家さん
借り手が部屋を気に入れば契約成立。ここからやっと、賃貸管理型不動産会社のもうけが発生します。
まず契約時。借り手は物件を仲介した不動産会社に仲介手数料を支払いますが、物件管理型の不動産会社は大家さんから仲介手数料を受け取ります。
さらに、物件を管理すると定期的な収入が見込めます。
まず、家賃の集金代行手数料。相場は家賃の3~5%で、かりに5%とすると家賃10万円×0.05=5,000円。
部屋数100室、家賃平均10万円の物件を管理すれば、これだけで毎月50万円の収入になります。
このほか、入居者から鍵交換手数料、保証会社をつければ保証委託契約の手数料、火災保険加入手数料などなど。2年ごとに訪れる賃貸契約の更新時手数料は、貸し手と借り手双方からダブルで受け取っているのだそう。
花沢不動産の主なお客さんは、地域の大家さんたちだったのです。店内にお客がいなくても経営が安定しているのは、大家さんたちをしっかりとつなぎ止めているからなんですね。
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このほか本書では、なかなか知ることのできない不動産業界の裏事情がたっぷり紹介されています。