テストの点数が「60点」でも成長と共に伸びる子どもの家庭習慣
という壁にぶつかるはず。
そこで試行錯誤を重ね、「どうすれば上手にできるようになるんだろう」と、さまざまな工夫と検証を繰り返した末に、思いどおりの結果に行き着くことになる。
それが、検証力や成功体験、達成感を生み出すわけです。
また料理においては、実感を通した学びが無数にあることも魅力。
たとえば料理をつくるときは、「完成のイメージを持ち、そこに至るまでの過程を考え、必要なものを準備し、実行に移す」というサイクルを無意識のうちにこなしているもの。
そして食後には、その料理がどうだったのかを自然と検証し、無意識で次回への工夫を蓄積していくことに。
こうしたことから知識と経験が合致し、深い理解につながる。それもまた、料理を通したお手伝いの副産物だという考え方です。
■お手伝いで子どもの責任感が養われる
さらに料理には、「重さを計る」「時間を気にする」など、生活のなかで体験できる学びの要素も豊富。
火や包丁を使うなどリスクがあるものには細心の注意が必要ですが、「やらせない」のではなく、危ないということをきちんと伝えたうえで「経験させる」ことが大切。
料理に限らず、最初から上手にできることなどないものです。