くらし情報『報道の仕方で自殺は「80%も」減らせる?自殺報道のあるべき姿』

2016年4月21日 20:00

報道の仕方で自殺は「80%も」減らせる?自殺報道のあるべき姿

という単語を使用しない・自殺の経緯を報道しない等の原則を立てたことで、自殺数が減少しているようです。

実際、メディアの報道の仕方ひとつで自殺数が変ることがわかりました。ではなぜ、メディアは自殺に関してセンセーショナルな報道をしてはいけないのでしょうか?

■気を付けるべきなのはウェルテル効果

オーストリアで地下鉄自殺が増加した原因として「ウェルテル効果」という現象が上げられます。

自殺に関する報道がされた後、同じような自殺が連鎖的に発生するという現象です。ゲーテの『若きウェルテルの悩み』がベストセラーになった後、若者が主人公の真似をして自殺を図る事件が相次いだことから命名されました。

「ウェルテル効果」を発見した社会学者、フィリップスは「自殺率は報道前ではなく、報道前に上がる」「自殺が大きく報道されるほど自殺率が上がる」「自殺の記事が入手しやすい地域ほど自殺率が上がる」ことを実証的に明らかにしました。日本でも、X JAPANのhideさんが急死した際、メディアが自殺だと報道した後、ファンの後追い自殺が急増しました。これもウェルテル効果によるものだと考えられています。


オーストリアの鉄道自殺もセンセーショナルに報道した結果、ウェルテル効果を引き起こしてしまいました。

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