貯金額が2000万円でも不安な時代に公務員が年金を増やす方法
「職域加算」とは、公務員の年金の“3階”に当たる部分。すべてが終身年金でその分の保険料(掛け金)はなし、という魅力的なものです。
しかし、それゆえに官民格差を指摘する声も多く、今回の廃止に至りました。これから受給できるのは、統合前の期間(平成27年9月まで)をもとに算出された分のみ。27年10月以降に公務員になった人は、受け取ることができません。
「えっ!急に3階が2階になってしまうの?」と驚いた公務員の方もいるかもしれません。じつは、そのかわりに新設された制度があります。「年金払い退職給付」です。
年金払い退職給付はすべての公務員に適用されます。半分が終身年金で、もう半分は支給期間が10年または20年(一時金に変更することも可能)の有期。ほかの年金と同じように、自分の保険料を積み立てて退職後に受け取る積み立て方式となります。
すべての公務員に適用されるので“増やす”という観点からは外れますが、半分が有期であるということも併せて、よく頭に入れておくことをお勧めします。
■2:公務員もOKになった「個人型確定拠出年金」で年金を増やす
もうひとつ、公務員の年金に関する大きな制度改革があります。