実は43%が偉い人を上座に案内できていない!席次マナーの基本
■偉い人をエレベーターにご案内するとき
最後に、エレベーターでの上座・下座を確認しましょう。
「基本は、操作盤の前に最も目下の者が立ち、その奥に目上の方が位置取ります。操作盤が両側にある場合は、基本的には、右側の操作盤の前がいちばん目下の場所とされています」(鈴木さん)
ところで、エレベーターに乗り込む順序でいつも悩んでしまうのですが……。
えらい人に先に乗ってもらうのが正しいのでしょうか?それとも、自分が先に乗ったほうがいいのでしょうか
「これには様々な説があるのが現実ですが……」と前置きしたうえで、鈴木さんは、実際に研修でレクチャーする際に根拠としている説を話してくださいました。
「実はこれも、いちばん偉い人を最も安全な場所にご案内する、という考えで解決します。エレベーターは、宙づりの不安定な箱と考えます。その不安定な場所に、お守りするべき上座の方をお一人にするのは危険です。
目下の者が先に乗って安全であることを確認したのちに、目上の方に乗っていただく、というのが基本です。
降りるときも、目上の方に先に降りていただいてから最後に目下の者が降りるようにします」(鈴木さん)