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(2)銀行が損をするから
銀行は融資をするとき、「期限の利益」を考えているもの。「この会社にこれだけ貸せば、これだけの金利が得られる」とわかっているわけです。
ところが期限より前に返済されると、利益が少なくなってしまいます。銀行は会社が危ないときでもお金を貸してくれたのですから、こちらの都合で繰上げ返済をするのは、恩を仇で返すことと同じだと著者はいいます。
(3)銀行は、緊急支払い能力の高い会社に貸すから
銀行は、なにがあっても返済してくれる会社にお金を貸すもの。月照の3倍の普通預金(最低でも月照と同額の現金)を確保しておけば、銀行は「この会社はキャッシュポジションがいい(手持ちの現金がたくさんある)」と判断し、融資をしてくれるそうです。借りた額が半分くらいになったら、銀行に「折り返し」でもう一度借りることが大切だとか。
たとえば「5,000万円を期間5年」で借りていて、3年で2,500万円を返済したとしたら、もう一度2,500万円を借り、新たに5年の長期融資をしてもらうということ。
このように常に現金を確保しておけば、たとえ赤字でも会社はつぶれないということです。
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著者の経営方針はユニークかつパワフル、そして理にかなったもの。