シンプルに考えるべし!ほとんどの人が引っかかる「平均値の罠」
仕事量は5人で均等に分けることを前提とするならば、彼らの仕事の質をどうやって改善し、このデータ処理が終わる時間を減らしますか?
■シンプルに考えると答えが出る
いろんな考え方があるテーマですが、私が登壇する企業研修などで意外にも多い回答がこちらです。
「5人の平均である38分より時間がかかっている大野さん、相葉さん、松本さんの3人に対して、処理スピードを上げるような研修(トレーニング)などをする」
なるほど。平均値を基準にして、それに満たない者は指導をするということでしょう。理にかなった、納得感ある答えのようにも思えます。
しかし、私ならこう考えます。
「もっとも早かった櫻井さんのやりかたを他の4人にシェアし、同レベルにさせる」
もっとも優れた人のしていることを真似すればいい。これは極めてシンプル話であり、勉強やビジネスなどなんにでも通じる当たり前の考え方ですよね。
しかし、なぜこんなシンプルな考え方がすぐに出てこないのでしょうか?それは、私たちが無意識に「平均値」を特別扱いしてしまうからです。
■平均値の「特別扱い」に要注意
よく考えていただければわかるように、先ほどの問題においても、最後の「平均38分」