シンプルに考えるべし!ほとんどの人が引っかかる「平均値の罠」
というデータはなくて構わないものです。
にもかかわらず、その数字を見てしまうと、つい私たちは勝手な意味づけをしてしまいます。基準にする必要などまったくないのに、「平均値より……」という思考が働いてしまうのです。
実際、研修の現場で最後の「平均38分」というデータを提示せずに参加者に考えてもらうと、ほとんどの方が先ほどの私と同じ答えを述べてくれます。
ということはやはり「平均値」は、シンプルに考えれば済む局面をあえて複雑に考えさせてしまうやっかいな存在なのかもしれません。
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「平均値」はあくまで「平均値」であり、それ以上でもそれ以下でもありません。勝手に意味づけをすることなく、正しく数字を読み解けるようになりたいものです。
(文/深沢真太郎)
【参考】
※ビジネス数学の専門家深沢真太郎〜数字が苦手な人の救世主〜-YouTube
※ビジネス数学ブログ
※深沢真太郎(2015)『そもそも「論理的に考える」って何から始めればいいの?』日本実業出版社
「無能の鷹」スピンオフ後編「はじめてのざつだん」配信