死と向き合った男性が語る「残された時間をどう使うべきなのか」
それは人生の価値観が一気に変わったということでもあり、その変化には驚いたそうです。
具体的には、いろいろな夢や計画の多くは断捨離をし、そうしたうえで考えたのは、「自分はなにとなにをやらなければならないのか?」「なにをやりたいのか?」「なにができるのか?」ということ。
■最後の願いは「8本」に限定した
まず、「事業」「著述業」「身内」「社会奉仕」の4つの方面でやりたいことを2つずつに絞り、順番を決めていったのだそうです。
心がけたのは、“絶対に失敗しない”こと。当然のことながら、失敗する時間がないから。確実性をもっとも重要視しなければならないため、大きな夢は描かないということです。
そして、できるだけ高い成果はあげたいと思っているとか。ただし、これから先の物差しは「生きてきた証になるかどうか」。
こうして「4方面×2つ」で願いは8本。そのなかで、さらに優先順序を決めたそうです。
いままで、つまり死を宣告される前までは、時間がいっぱいあって、なんに対してもアグレッシブで、根拠のない自信がみなぎっていて、絶対にできるという気合いで物事に取り組んできたと著者は振り返ります。
無駄もあったけれど、元気だったし、無駄は次のエネルギーにもなったというのです。