50社を経営する起業家が伝授「海外でビジネスする際の注意点」
『「世界」で働く。 アフリカで起業し、50社を経営する僕が大切にしていること』(金城拓真著、日本実業出版社)の著者は、タンザニア・ザンビア・マダガスカル・ベナン・ニジェール・ブルキナファソ・コートジボワール・カメルーン・トーゴと、アフリカ9ヶ国で50社以上の会社を経営しているという起業家。
金取引、農場経営、不動産、タクシー、運送業、金鉱山運営、ホテル、中国製品の卸売、土地開発など業種もさまざまだといいますが、「アフリカでビジネスをする際に、一番気をつけなければならないのは、相手の裏切りです」(20ページより)という言葉からも想像できるとおり、そのビジネスは一筋縄ではいかないもののようです。
しかも「裏切り」に気をつけなければならないのだとしたら、お金のトラブルも少なくなさそう。そこできょうは同書のなかから、お金についての考え方を引き出してみたいと思います。
■日本人はお金に盲目的になりがち
日本人のいちばんの欠点は、お金を絶対視していることだと著者はいいます。
もちろんお金は重要ですし、なければご飯も食べられないことになります。しかし多くの方は、お金に対して信仰に近い念を抱いているというのです。