伝える目的は3つ!コミュニケーションが変わる「理系の伝え方」
本日ご紹介したいのは、『理系の伝え方―最良の知恵を生み出す「ロジック&コミュニケーション」』(籠屋邦夫著、きずな出版)。
著者は、東京大学で工学(理系)を学び、アメリカではスタンフォード大学で経営と意思決定論という“理系と文系が融合した分野”を学んだ実績を持つ人物。
その後に関わった経営コンサルティングの現場は「働く人たちの協働作業によって物事が成し遂げられる」という、文系の側面が強い環境だったのだとか。
いってみれば理系と文系という、相反する2つの「思考回路」と接してきたということ。そこで本書ではそうした実績に基づき、「理系ならではの伝え方」を明らかにしているのです。
■「理系思考」とは何なのか
ところで、あまり聞きなれない「理系思考」とはどのような思考なのでしょうか。著者の説明によれば、それは“すべての事柄に対して、価値判断の傾向が「絶対的ロジックである」”という「思考回路」を意味するもの。
事実、グーグルの創業者であるラリー・ペイジ、アマゾンCEOのジェフ・ベゾス、インテル創業者のゴードン・ムーアなど理系出身の起業家たちも、大半が「ロジカル」なコミュニケーションを得意としているのだとか。