1000万人が見るだけじゃ意味なし!3つの「伝え方の勘違い」
膨大なお金が動くビジネスにおいては、客観的な論理や根拠が求められるのは当然でしょう。
しかしロジカルな話し方や客観的な情報は、あくまで自分の理論や感性を証明する“証拠”であり、人を動かす“要因”にはならないのだと著者はいいます。
相手が反論できないくらいに理論武装したとしても、それで相手が動いてくれるとは限らないということ。
もちろん論理や根拠も、ないよりはあったほうがいいかもしれません。が、こちらの話を聞くことによって相手が動いてくれるとしたら、それは「正しいことをいっているから」ではなく、話に共感したり、刺激を受けたりしたから。
だから、準備に準備を重ね、論理をきれいに積み上げた言葉よりも、支離滅裂に、しかし素直に気持ちを語った言葉のほうが人を動かせるというわけです。
ビジネス書の定石とは正反対の考え方ですが、それでも「論理的であればあるほど人を動かせるという考えは幻にすぎない」のだと著者は主張しています。
■勘違いその2:認知度が上がれば、人は動く
企業が多額のお金を使ってテレビCMを放映するのは、「人の目に触れたら、商品は売れるようになる」と考えられているから。
ただし、その情報を見聞きした人が思いどおりに動いてくれるかといえば、それほど簡単な話でもないそうです。